テレワーク症候群とは?現状と症状について

テレワーク症候群とは、
座りっぱなしの姿勢でのデスクワークが招く「デスクワーク症候群」の症状にプラスして、外出することがなくなることによるエコノミークラス症候群や目の不調、活動量の低下による生活習慣病などの多岐にわたる症状の恐れのあるものです。

 

 

新型コロナウィルス(COVID-19)の感染拡大により、国内外の多くの企業でテレワーク(在宅勤務)が導入されてきました。新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防止するためには、一人一人が不要不急の外出を自粛し、他者との接触を8割程度減らすことが必要とされるために、在宅勤務が推奨されています。

長期にわたる在宅勤務が続くことで、屋内で過ごす時間の増加、活動量や体力の低下が予測でき、そのため新しい「働き方」、「生活スタイル」を考える機会となっています。今回、Webでの調査結果をまとめ、現在の状況及び今後の新たな生活スタイルを考えてみたいと思います。

 

目次

テレワークにおけるアンケート調査まとめ

 

テレワークとなった働き世代1,000人へ緊急アンケート

オムロン ヘルスケア株式会社(本社:京都府向日市、代表取締役社長:荻野勲)は、20代から50代のテレワークをしている男女1,000人を対象に「テレワークとなった働き世代へ緊急アンケート」をおこないました。本調査では、新型コロナウイルス感染症拡大防止策による緊急事態宣言を受けて、急速に進むテレワーク、外出自粛によって人々が、今、どんな不調を抱えているかを調査しています。

 

新型コロナウイルス発生後のテレワークで31%の人が身体の不調を感じていた。主な不調は「肩こり」「精神的なストレス」「腰痛」

31%の人が体の不調を感じていたという調査結果が出ました。そのうちの50%以上の方は「肩こり」「精神的なストレス」「腰痛」「姿勢が悪くなる」「目の疲れ」を訴えています。

 不調の1位は、女性は「肩こり」、男性は「精神的なストレス」

テレワークで感じている不調を男女別に見たところ、女性は「肩こり」が第1位で4人に3人が不調として認識。また、男性は「精神的なストレス」を感じている方が最も多いという結果でした。

 

自宅での仕事では「机、椅子を使用している」が約7割。残りの約3割は「床に座る」など身体に負担がかかりやすい状態であった

テレワーク中の姿勢を調査したところ、約7割が「机、椅子を使用している」と回答。また約3割が「床に座っている」ことがわかりました。

 

30代女性の8割以上は不調への対策を取り入れている。一方、40代男性で対策をしているのは4割以下にとどまる

現在行っている身体の不調への対策を調査したところ、全体で60%の人が対策をしていると回答しました。性別・年代でみると30代女性の8割以上が不調改善の対策を実施している一方で、40代男性で対策をしているのは4割以下にとどまりました。
女性は「肩こり」など身体的な不調に悩む人が多いことから「ストレッチ・エクササイズ」や「温活」で対策をしていましたが、男性は「精神的なストレス」という心の不調を抱える人が多いことから明確な対策が取りにくいということが考えられます。

 

 

新型コロナウイルス感染症予防の対策で勤務状況や体調の変化は?

コリをほぐす磁気治療器を販売するピップ株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:松浦由治)は、 新型コロナウイルス感染症の対策に伴い、会社員の勤務状況の変化と体の不調について調査を実施しました。

 

在宅勤務をはじめた人の7割以上で“在宅コリ”が深刻化!

新型コロナウイルス感染症対策の影響で在宅勤務をするようになった会社員に調査をしたところ、肩コリや腰痛を感じるようになったり、症状が深刻化した方は7割を超える高い結果に。

肩コリや腰痛の不調要因は、『長時間の同じ姿勢』『普段と違う姿勢』『運動不足』などがあげられました。

「会社にあるような作業デスクがない」「机の高さが合わない」「パソコンの前で座ったまま動かないことが増えた」「会社より照明の照度が低く目を凝らす」「会社よりも椅子が良くない」等、オフィスとの環境の違いにより、肩コリや腰痛を引き起こしていると考えられます。

 

 

新型コロナウイルス感染予防対応で在宅勤務となった働く人の意識調査結果レポート

アチーブ人財育成株式会社
(本社:大阪府大阪市北区、代表取締役:諌山 敏明)

在宅勤務(テレワーク)に限らず、企業の労務マネジメントで「時間管理」は欠かせません。
今回のアンケート調査の結果、在宅勤務経験者の過半数の方が、長時間労働になったとの回答がありました。

その他のアンケートある肉体的な問題として、6位の「運動不足を感じる」は4人に1人が感じていて、12位には「腰痛肩こりが悪化した」が入っています。

 

完全テレワークの実施は約5割、同僚とのコミュニケーションも課題に。 ~ウィズコロナ時代テレワークの課題・工夫に関する調査

KDDIの法人向けメールマガジン会員でテレワーク勤務を実施している全国の男女計1,045名を対象に、2020年4月にウェブアンケートを実施したものでは、生活面で約3人に2人が「運動不足になる」と不便に感じている。
生活面で不便に感じていることでは、「運動不足になる」への回答が最多で62.2%、「椅子やデスクなど作業環境が悪い」が38.9%でこれに続きました。

 

テレワーク関連のアンケートを通じて現状が見えてきました。
多岐にわたる体や仕事の仕方に対する悩みがありました。
では、テレワーク症候群について解説をしていきます。

 

テレワーク症候群とは?

テレワーク症候群って聞いたことありますか?
症候群とははっきりした原因は不明だが、いつも必ず幾つかの症状が伴ってあらわれる時、病名に準じて使う医学用語のことを指します。

似たようなものとして、「デスクワーク症候群」というものがあります。まずはこのデスクワーク症候群から解説していきます。

 

デスクワーク症候群とは

デスクワーク症候群とは、長時間デスクワークをすることで生じる様々な疾患のことで、首・肩・腰・眼への健康被害や、うつ病などの精神的な症状を引き起こす危険性があります。

他にも似た症状の言葉として、「VDT症候群」「マウス症候群」というものもあります。

 

「VDT症候群」は、
パソコンをはじめとするディスプレイ(VDT=ビジュアル・ディスプレイ・ターミナル)を使用した作業を長時間続けることで、眼精疲労を引き起こす症状で、ドライアイの原因にもなります。

 

「マウス症候群」は、
マウス腱鞘炎とも呼ばれるとおり、手や手首、肩やひじに痛みが発生したり、肩こりや倦怠感を引き起こす症状です。どれもデスクワーク中に引き起こる症状なので、注意が必要です。

 

デスクワークは座りっぱなしとなるため、座りっぱなしのために腰痛や肩こりのリスクは高くなります。またうつむくことで首の関節が狭まり、神経が圧迫されます。圧迫された神経は、頭痛やめまいを引き起こし、不眠症や体調不良、うつ病の原因となるも考えられます。

 

このデスクワーク症候群にプラスした症状が現れるのが、「テレワーク症候群」です。

 

どんな違いがあると思いますか?ではそこを続いて解説していきますね。

 

 

テレワーク症候群とは

上記のデスクワーク症候群の症状にプラスして、脚のむくみ、視力低下、糖尿病などの生活習慣病などがあります。

 

テレワーク(在宅勤務)となることで、

外出が極端に減ります。
往復の通勤がなくなります。
またそれだけではなく会社とは違い、狭い生活空間となるためトイレに行くにも食事をするにも確実に行動範囲が狭くなります。
歩かなくなります。
脚の筋肉を使わなくなります。

 

これにより長時間座っていて足を動かさないと、血行不良が起こり血液が固まりやすくなり、その結果、血の固まり(血栓)が血管の中を流れ、肺に詰まって肺塞栓などを誘発するエコノミー症候群にもつながります。

むくみをはじめとする循環障害肥満、そして長期化することにより生活習慣病になってしまう可能性も高くなります。

また外に出なくなるので遠くを見る機会も減ってしまうので視力の問題が出てくるのです。遠くを見る必要がなくなってしまうため、目はそれに適応しようと視力が低下してしまいます。

 

下の図、一般財団法人日本万歩クラブでは、運動不足により不健康状態が起こる仕組みについて説明をしています。

テレワーク・自宅待機による運動不足で生活習慣病のリスク

人々の身体活動量が激減している

実際に、人々の身体活動量が減少していることを示したデータも発表されています。

筑波大学大学院が健康機器メーカーのタニタが東京都内にオフィスがある大手企業の社員およそ100 人(平均年齢 48 歳)を対象に行った調査を分析したところ、新型コロナウイルスの影響が現われる前は、1 日の歩数は平均約1万 1,500 歩だったものが、テレワークに切り替えた社員は、その歩数が29%減り、座っている時間も長くなっていたことがわかりました。

中には1日の歩数が 70%減少し、1日2,700 歩程度と、厚生労働省が推奨している1日 8,000 歩を大幅に下回るケースもあったと報告しています。
(出典:筑波大学大学院人間総合科学研究科 久野研究室)

 

身体活動量の減少が多くの疾患リスク

身体活動量の減少が多くの疾患リスクの増加につながります。

例えば、肥満、メタボリックシンドローム、あるいは糖尿病、脂質異常症、高血圧、骨粗鬆症、サルコペニアなどの生活習慣病は、いずれも身体活動量が少ないことがそれらの発症および発症後の進行にかかわります。COVID-19 による重症化のリスクとして、肥満や一部の生活習慣病が指摘されてもいますので注意が必要ですね。

テレワーク症候群まとめ

まとめると以下の多岐にわたる症状が考えられます。

腰痛
肩こり
腱鞘炎
頭痛
脚のむくみ
視力低下
ドライアイ
めまい
不眠症
うつ病
肺塞栓
肥満
メタボリックシンドローム
糖尿病
脂質異常症
高血圧
骨粗鬆症
サルコペニア

こうみていくと、これから可能な企業は新しい働き方としてテレワーク体制をとってくるところが増えてくることでしょう。普段通りに身体活動を継続することは容易でなく、工夫が求められます。

 

テレワーク症候群の対策①

テレワーク症候群の対策②

テレワーク症候群の対策③

 

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ABOUTこの記事をかいた人

かつてプロボクサーとして、6年間活躍し最高位は日本ライト級6位。 その競技生活において怪我や体の故障を経験し、 どうすれば怪我や故障をしないですむのか、 どうすれば効率的・効果的に体を動かすことができるのか、力を発揮することができるのか考える。 そんな想いから競技生活を終えた後、フィットネスインストラクターに転身後、柔道整復師となり、 接骨院勤務、整形外科勤務を経て、   2007年 『千住大誠接骨院 』 設立   2008年 『R&F Karada+ 』 (カラダプラス/コンディショニング施設)設立 「痛みへの施術」 「トレーニング指導」 「コンディショニング指導」 それぞれの特長を生かした総合的な視点から、必要最適なアプローチを行える体制を確立。 治してもらう・教えてもらうだけのではなく、 まず自分でもやってみようという 簡単で分かりやすい自分でできる”セルフコンディショニング”を一人ひとりに合わせ提案。 そのうえで、専門家としてサポートしていく姿勢をとり、 選手自身とそして選手を応援するトレーナーや家族に、 セルフメコンディショニングにおける考えを伝え、講師としてもサポートするなど幅広く活動している。